続き

2002年7月15日
バイトが終わって私はその日の予定をキャンセルして彼と過ごした。英一さんももしかしたら他に用事があったのかもしれなけど。私の部屋で彼がまた寝転がっていることにとても不思議な感じがした。2度と来ることはないと思ってたから。ベットに寝転んでワンピースの新刊を読む彼の横でsweetの雑誌を読む。
なんてことない光景なのに昨日まではこれだけでも絶望的に無理だったこと。

なんで貴方はまたここにこうしているんだろうね、不思議。といったら
オレはまた来るかもしれないって思ってたけど
と返した。自分勝手な人だ。

当然何にもないわけがなく、キスをする。もうどれだけぶりなのかわかんない。たった数週間なのにすごく長い間こうしていなかった気がする。数週間しかたってないのにこんなに我慢できない人間だったなんて知らなかった、と英一さんはいった。
オレが弱くて卑怯でなさけないからとも。彼女がリストカット症候群になるのを恐れている。
実家が地方だということもあってひとり暮らしで友人はいるけど浅い付き合いだし、頼る人だっていない、そうなったらたえられない、という。他の男友達もどうやら関わっていそうだったけど詳しくは聞いていない。

死にたいコは死なせておけばいいのよ。というか死なないわよ。
分かってるけどたとえ傷だけでも嫌なんだ。
自分のせいで他人が傷つくことが何より怖い彼。馬鹿みたい。
いいよね、そーゆうほおっておけないコってとくだよね、どんな理由であれ傍にいてもらえるんだもん、卑怯というか脅しに近いのに。わたは強いから平気だと思ったんでしょ?
強い、というかkateはおれだけじゃないから。趣味もあるし友人もいっぱいいるし。それにそーゆうことしないって分かってるから。

セックスしたらまた堂々めぐりだよ?浮気はもうなしって事を約束したんでしょう?
ここまできたらもう意味ないし一緒だよ。

よく分からないし、お互い考えもまとまっていないのにまた躯を重ねた。長いキスと愛撫は2週間分ゆっくり丁寧に。
ありったけの優しさで触れた。英一さんもそれに答えてくれた。
がんばった(こら)のでお腹がすいてラーメン食べたいって私がゆったらじゃあ本郷亭に行こうという話になった。
プチドライブで少し遠くの店に行こうって運転してくれた。彼の運転は久しぶりだ。
このままどっか行きたいって前も思ったことがある。

オレ、kateが遠くにいったと思ってた。でも近くにいたんだな。
そんな簡単には人の気持ちは変わらないのよ。
それに貴方気がついたでしょう?写真はずしてないってこと。
うん。
少し嬉しそうにしてる彼は運転中、左手でずっと私の手をつないでいた。

ラーメンを食べてる間たわいのない会話をして時々目があって笑った。残したぶんを彼が食べてくれた。
抱き合った時に分かったけど英一さんは随分やせていた。前から細かったのに。もともと私が言わないとご飯を食べない。食べる事に執着がない。私が常に食べてるから合わせて食べるうちにくせになってきちんと朝も食べていた。
腰は折れそうになってた。ちゃんと食べてくれないと困るといったらいうこと聞いて食べるんだから可愛くて仕方ない。

うちに帰ってゲームをやる。64のマリオテニス。私の圧勝。ゲームの間にちゅっと短いキスを何度もくれるので失神しそうでした。
負けたのが悔しかったのか関係ないのか私の服を無理に脱がせてきた。もー嫌だからね!といっても聞くわけもなく。
本日2度目のむにゃむにゃ。英一さん淡白じゃなかったっけ?
kateだけにはなんでかそれが無理。おかしいんだっておれ。

貴方これって私に恋してるんじゃないの?
さぁ?ナイショ。
でも前ははっきり違うっていってたじゃんかーでもこれってそーじゃないのか?
さー?

気がついたら夜中の1時すぎ。ちなみにルーシーちゃんはバイト。
ここにいると時間の流れが早い。
あぁ時計がないからね。私嫌いなの。時計って。ちらちら見られると壊したくなるのよ。縛られてる感を部屋だけでは味わいたくないから置かないのよ。
時間に縛られてないからkateはずっと若いままなんだね。

車に乗って徐行で私の横を運転する。じゃあね、といってからもすぐに発進はしない。(前はもーちょっとすぐ帰った気がするけどな)
手をふるけどなんかものたりなさげなんでキスをあげたらようやくアクセルをふんだ。

メールには、やっぱkateの部屋は仮想空間だね。自分の部屋に戻っていきなり現実に帰った感じがするよ。と入ってきた。
私の部屋は確かに少し現実っぽくないかもしれないなー。私の好きなものでいっぱいにつめこまれている夢の空間だもの。
ねぇ?わたしたちこれからどうなるの?

とりあえず世間の枠からどーやったってはみだす事のできないつまんない性格の姫をさらってうばってみようか。仮想空間に。

月曜日、今日は彼がバイトだった、メールは今まだ自由に打てない。不満だ、というとなんとかするといってた。バイト中なら問題ないとそれから3時過ぎまでメールは鳴りっぱなしだった。短い世間はなし。時々甘い文。また2人でバイトしたい。せめて最後の日くらい。
今週の日曜で彼と働くのが最後になる。淋しいです。いい思いでです。まんが喫茶のバイトをはじめた頃はこんなことになるなんて予想もしてなかった。4月彼に会っててんぱってここまで愛しい人になることも。反対されることもふられることもまた求めれれることも。何もかも。
怖いくらい続くメールがまたぷっつりなくなる事に怯えていたらルーシーちゃんに怒られる。

だってこの2週間メールが入ってこないことにようやく慣れてきたのに。
まだ本当に手をつないだわけじゃない。いつ壊れてしまうかわかんないことに変わりはないし。彼女を捨てられない事実も変わっていない。不安だけどもう諦めた事実もあってそんなことはどーでもいい。どうか今度こそ勝手にどこかいかないで。
8月私は彼をさらう。南の島に。プチバカンスに出る用意を整えた。素晴らしいほどの行動力に自分でもびびる。
手を引っ張ってさらってあげるんだ。それがほんの数日の逃避行でも。

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